リバネス研究日誌(らぼのーと)

エッジが立ってると評判です

「学際」との違い。バイオは論文少なくても大丈夫?

学祭学徒の心得が面白かった。

実験系との差異という意味で。


心得1について

●学際学徒の心得その1、とにかく数を書くべし。学際分野では「彼は論文少ないけれど実力あるよね」とは誰も認めてくれない。

バイオ(実験系)ならば「投稿数か論文雑誌のランクか」は
議論の余地がある

心得2について

●学際学徒の心得その2、とにかく色々な人に読んでもらうべし。既存のディシプリンと違ってどんな論文が素晴らしいかの尺度は一義的には存在しない。

色々な人に読んでもらう。は有り得そうだが、ネット公開は極めて少なそうだ。 

心得3について

●学際学徒の心得その3、実践は何だかんだ業績にはならないと心得るべし。
彼らの言う「実践」は実験に該当するだろうか。文章が命、は変わらないかもしれない

心得4について

●学際学徒の心得その4、殊更博士課程以上になったら日本語の文章は読んでる時間は無いと心得るべし。

日本語を読む暇はない。英語を読め、というのは同意。

心得5について

●学際学徒の心得その5、査読に出すべし。学際の場合特に既存分野の先生方に査読で認めてもらうのは難しいけれど、一流の研究者から指導を頂くまたとない機会になる。

査読に出せ、とのことだが、これも当たり前だ。しかし学際分野はもっと難しいだろうな、と空想する。

心得6について

●学際学徒の心得その6、実業学問の境目を体得するべし。

実学と学問の境目を認識せよ、とのことだが実験系バイオにとって難しいかもしれない。だからこそやるべきかもしれない。

心得7について

●学際学徒の心得その7、競争するべし。学際は常にイノベーション、それは競争の中からしか生まれてこない。
競争するべし、とあるが。当たり前のように競争があると思う。
競争を意識することは重要

心得8について

●学際学徒の心得その8、研究者にこだわるべし。学際には多才な人たちが多いから他業種に移ることが比較的容易だしそれは望ましいんだけれど、
研究者から移るのも容易、だからこそ研究者にこだわれ、とある。
正直、転身が容易というのは実験系バイオから比べると羨ましい状況かもしれない。