リバネス研究日誌(らぼのーと)

エッジが立ってると評判です

科学雑誌someoneの取材で学んだ3つのインタビュー攻略ポイント

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今週は取材3本に同行しました。楽しかった。

冊子は高校生向けだけども、基本的に研究者が取材相手です。
研究者はふだん専門家どうしで話すことが多く豪速球で難しい言葉を投げかけてきます。
(その速さにあこがれるのも正当だと思う)
が、その豪速球のままでは冊子読者には難しくて、理解しにくいと思われます。
というわけで研究者にきもちよくわかりやすい話し方で話してもらう環境づくりや質問、リアクションが欠かせません。
あの手この手の会話でキラリと光るわかりやすい言葉を引き出すことが大事だと切に思います。

なかでも特に大事だとおもうことをまとめておきます。
賛同、激励、異論、批判、大歓迎なのでコメントください。

1.高校生が研究対象に抱きそうなイメージを共有する

語りかける相手を目の前の記者から、読者に向けてもらうための方法です。
「高校生って○○に☆☆なイメージを持ってるみたいですが、そんな彼らにはなんて言いますか?」
この一言だけで、難しい言い方をやめてくれる人は多いです。

2.自分の持っている前提知識を共有する

どんな研究者と会うときも論文やHPの業績リストには目を通しておくべきですが、そのうえでそれを読んだことを相手にわかってもらうとよいです。
「先生の○○という論文を読みました。そこの☆☆というデータですが...」
と質問するのがいいでしょう。
もちろん○○が分かってない!と露見する可能性もありますが、どこまで分かってるか不安にさせたまま続ける会話はなかなか苦痛を与えかねません。

3.素直に質問する

取材にいくまえに、出来上がりの記事をイメージするようトレーニングの場では言っています。が、せっかくストーリーを作っていってもひっくり返ることを恐れないほうがよいです。
「持ってる」研究者はネタを色々潜ませているものです。
これまで記事掲載がたくさんある人ですら、あってみると意外な一面をみせてくれます。

こんなところですが、いかがでしょうか。
サイエンスライティングを志す人や
サイエンスライターの人から意見もらえると嬉しいです!