10年前と変わらない議論をしているスタートアップ支援者
とある会合に出たところ、ITスタートアップ支援者、VC、大企業の研究所リーダー格といった方々の出席者の半分くらいが「焦れったいな」みたいな苦い顔してる状況でした。
びっくりしたのが、ITスタートアップ支援界隈の一部では10年前と変わらない議論してる。「日本のベンチャーはシリコンバレーに比べてガッツが足りない」「発想が小粒だ」「SVのVCは手厳しい」「EXIT額が小さい」
— SNZW (@YusukeShinozawa) 2016, 3月 9
いろんなITスタートアップ支援界隈を集めた結果、「共通の失敗要因がありそうですね」「メンターとの相性大事そう」「相談内容の固まってないベンチャー多い」と。んなもん新知見じゃないよね。ポールグラハムのエッセイ1つでも読めばわかる。
— SNZW (@YusukeShinozawa) 2016, 3月 9
というような感想を漏らしたくなる状況でございました。
「共通失敗要因がありそう」は新しくない
どう考えてもスタートアップの失敗要因なんてシンプルなところに帰着する。本にも書いてある。ブログにも数々事例が書かれているのに、それが目新しいのか。
具体的にベンチャー支援したことないんじゃないか、とすら感想をもってしまった次第です。似たようなことでハマります。
対策も、いろいろわかってきています。それでも難しいのがベンチャーじゃないでしょうか。
逆に「共通成功要因がないか探す」というスタンスで在りたいという思いを強くしました。
「地方は不利だ」と感想を述べるだけでは進歩がない
各地方自治体は努力していると思います。創業が盛り上がってるところで情報収集している県や自治体の人は多い。それなのに「地方は情報がなくて不利」とか意見を出してこれまでの努力を無視するのはいかがなものか。
自治体単位で見た場合に創業支援・中小企業支援・大学の技術移転支援・大企業誘致をやってないところは少ないわけです。
何が問題って、それらに横串が通ってないこと。それが問題の大部分だったりするわけで、「不利だ」とか愚痴いってちゃダメだろ、と思った次第です。
というわけで、今までの施策をちゃんとつなぐ、大学や地元企業(とくに大企業)の連携をやる、というところを強化しないとなーと思ったのであります。
有識者や政府関係者のいう「成功例が大事」の虚しさ
声を!!大にして!!!言いたい!
成功例の勉強してる部署や、成功例を表彰している部署が貴省のなかにありますよ!!!
成功例、あるよ〜〜〜〜〜
日本ベンチャー大賞ぐらい見ようよ〜〜〜〜
日本ベンチャー大賞なんていう立派な賞を出しているのですから、それらを見てほしいです。昨年のユーグレナも、今年のペプチドリームも上場まで6,7年かかってます。
ベンチャー支援者もそれくらいの期間以上伴走するつもりでないと、支援しきれないのです。
勉強してないのに、それが大事とか言ってるのおかしくないですか。
出雲さんの本を呼んで、500社営業回って、7年苦渋に耐える覚悟を持っていただけると幸いです。
以上、個人の所感でした。