リバネス研究日誌(らぼのーと)

エッジが立ってると評判です

あなたの研究時間は年間で何時間??

1万時間を費やして、何かに取り組めば天才になれるという話があるが、研究者がどれくらい研究に費やしているか、ふと気になったんです!!!

さて、あなたの年間で研究時間はどれくらいだろうか。寝食を惜しんで研究している人も、そんなことを計算したことはないのではないか。

なぜこんなことを思ったか?

それは、昭和シェルがプレスリリースにこんなことを書いていたから。

F1での協業において、シェルは延べ年間21,000時間を燃料の研究開発に投じており、それにより過酷な状況下においても高い性能を発揮する燃料を開発することができています。  

12年ぶりの新ハイオクガソリン「Shell V-Power」を7月1日(火)より発売|昭和シェル石油株式会社のプレスリリース

 

これって多いの?

2万時間か...どんなもんだろ

ちょっと少ないんじゃないの?

 

ちょっと計算してみたので、所感を教えてください。

例題1 サラリーマン(週休2日)ではどうか

式)

8時間/日*5日*52週間=2080時間

21000÷2080 ≒ 10

∴ 昭和シェルはフルタイムのサラリーマン研究者に換算すると10人・年くらいのリソースを投下している。

 

例題2 超熱心な理系大学院生的に、10時から24時まで研究に没頭、土日休みなしではどうか

式)

14時間/日*7日*52週間=5096時間

21000÷5096 ≒ 4

∴ 昭和シェルは奴隷級の大学院生に換算すると、4人・年くらいのリソースを投下している

 

考察

昭和シェルの研究所は勤怠管理がきちっとなされ、専任の人材が担当、

1年間脇目もふらず燃料の研究をしているとすると10人のチームであると予想された。

これが本当だと仮定すると、人件費的には1ポスドク580万円という噂の数値にであれば年間投下人件費5800万円の前後という風に推測される。

これに比べ、ラボ畜となった大学院生では4人・年で同じ研究時間であると算出された。

期間あたりの効率でいえば、2.5倍である。

5800万円を4人で割ると1人1450万円である。成果が一緒だったらラボ畜大学院生は1450万円相当の働きをしていることになる。