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自問自答してみよう――スティーブ・ジョブズ驚異のイノベーション発刊記念イベントにいってきた

研究者・科学者なら大なり小なりイノベーションを起こさないとな!ということで
アップルのスティーブ・ジョブズがどのようにイノベーションを起こすのか、
それを研究して書いた著者カーマイン・ガロの講演に行ってきました。

この本を書いた理由


ガロさんが今ジョブズ本を立て続けに出版した理由は
みんなが「ジョブズならどうやる?」と気にしているからだという。

ここ10年は大変な景気減速や社会情勢の変化があった。
しかしアップルはMacはもちろんiPodiPhoneiPad
イノベーティブな製品を出し続けている。
そのアップルのやり方を知りたい人は多い。
いや、そのアップルのリーダーであるスティーブ・ジョブズのやり方を知りたがっている。
このようにガロさんは指摘した。

そこで参考になる本を書いた。
スティーブ・ジョブズがどのように考え、行動したか。
イノベーションにいたるまでの発想行動原理をまとめた。
そして、ジョブズならどうやるか?」と考えて
成功をおさめてきた人々の言葉をまとめた、という。

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自問自答してほしい2つのこと

そして、イノベーション7つの法則のうち
2つをピックアップして説明してくれた。
その上で、自分たちに考えてほしいこととして2つが挙げられた。

1つめ:何よりも情熱が大事。思わず情熱を傾けてしまうことは何か?
2つめ:ビジョンが人を巻き込む。あなたのビジョンは何か?

この2つの問いかけをベースに
後半のディスカッションは大変盛り上がった。

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ジョブズ人形とともに話す外村さん。

後半ディスカッションまとめ

質問「一般の社員、社長じゃない人がパッションをもって社会を変えていくにはどうしたらいいか

ガロ「良い質問です。ボトムアップでのイノベーションを可能にするには、そのためのボスが必要だ。アメリカでもそれが出来る会社は多くない。今の地位に満足できなかったら、どうしたらいいか?ジョブズはすでにアドバイスをくれている。Life is too short to live somebody’s dream. Don’t setttle. Follow your heart. 」
外村「日本だと発明しなきゃいけないと思われている。でも生活にはすべてイノベーションがありうる。小さいイノベーションをたくさん生み出すのもいい。会社でってことに固定しなくてもいい」


質問「ビジョンをもつことには失敗がつきもの。どうする?」

ガロ「映画の『しあわせのちから』というのがある。あれのモデルになった人に同じ質問を聞きました。失敗したらどうする?情熱があっても落ち込むことはある。しかし情熱があればどんなに落ち込むことがあっても、それが最後ではなくなる。」

質問「だれだってビジョンを持ちたい、情熱的になりたい。しかしタイミングなども重要では?

ガロ「正しいリーダーがいて、正しいタイミングで生まれないといけない。

外村「日本の人は自分がこうでないといけない、と思い込むところがある。シリコンバレーの周りのひとはどうして上手くいったのかについて本当に「運が良かった」と言っている。これはいいわけでもない。自分の力で変えられないこと。失敗してもへこたれない。いい意味での開き直りが普遍的。「君が準備してないからいけない」とは言わない」 

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