個別化医療と免疫細胞療法に関する声や懸念とか
いろいろ調べてみた。
個別化医療を推進する技術や研究は?
アメリカで先行した例があったりします。
<「米国食品医薬品局(FDA)が進行した前立腺がんに対する免疫細胞療法を承認した」> がん治療の今(中) 効くの?免疫細胞療法 有効性、評価定まらず|中日新聞 http://t.co/sxiV5wFd http://t.co/MSoPqe6c
— 医療ニュースをうぉっち (@2011watcher) 2011, 9月 30
iPS細胞、ES細胞などの万能再生細胞には大きな期待が寄せられています。
ニナ・タンダン: 再生医学でオーダーメイド医療が実現する? | Talk Video | TED.com
遺伝子検査によるゲノム情報蓄積とビッグデータとしての活用にも注目です。
遺伝子検査とオーダーメイド医療:ビッグデータ解析の新たな可能性 | 山田肇
ただ、オーダーメイド医療や再生医療は「夢」を売るような側面が大きいです。エビデンスが十分にとれた保険適用の選択肢としては不十分なのが現状でしょう。
こういうのもあります
がん免疫療法、年間の最重要研究成果に サイエンス誌 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News
がん免疫療法や再生細胞療法に関して、法規制が変わったらしいけど?
盛り上がっています。
第4のがん治療法、関連法案成立受け活気づく治療支援ビジネス~新薬開発、設備投資… | ビジネスジャーナル
個別化医療を担う側は信頼されているのか?
これから、iPS細胞を用いる研究にしても、個別化医療の件にしても、科学技術的にどこまで可能か、というだけでなく、人間としてどこまで立ち入っていいのかという倫理問題が一層重要になる。そういう時、コリンズ博士のようなバランスの取れた人格者がトップに立っていると思うと、安心する。
— Sachi Nakamura (@mmesachi) 2009, 7月 10
人格者が推進している(ように見える)ことはプラスだよなあ。
夢の治療法という側面があるからこそ、情報は玉石混交です。こういう指摘をまとめたブログもありました。
免疫細胞療法を行っている会社のブログがすごかった - NATROMの日記
個別化医療を受ける側は準備万端か?
個別化医療に個別化教育。なかなかすすまない領域です。 / 学校だけでは教育が成立しない時代 http://t.co/k3zmkUQzMm #NewsPicks
— まいまいねじまき未来創造研究所 (@CoNejimaki) 2014, 9月 2
RT @teamoncology 医学生は将来の分子生物学に基ずく個別化医療に備えて基礎医学をもっと勉強する必要がある。http://digg.com/u1Cxrm - こういうニュースがあると、オーダーメイド医療もすぐそこ、という希望がわきます♪
— propacil (@propacil) 2009, 9月 23
個別化医療には、受けて側に結構な知識が求められるわけで、教育が下支えしないことには利用が促進されないよねえ。
その一方で
オーダーメイド医療について虚しいね、と先生と先輩と話した。一人一人に合わせたオーダーメイドを医師は提供したいのに、 裏腹に患者さんが求めたがるのは、既製服ですね。と、先生に返したら先生は『既製服よりもコンビニよね。』と。確かに
— やぶナース (@YabuNurse1982) 2014, 3月 25
患者さんは「安心感のある医療」を受けたいのかもしれない。オーダーメイド医療の知識が不十分なら「みんなやっている方法」を選択したくなるかもしれない。
医療費削減に役立つのか?
日本の医療費は今、破綻の危機にあります。あたりまえのように享受している質の高い医療が、将来手の届かないものになるかもしれません。ひとりひとりが健康と真剣に向き合うことで未来を変えたい……その思いから「HealthData Lab」が誕生しました
Yahooのこのページはその後「効果的な治療を受けること、病気を予防をすることで医療費は抑えられます」と続けている。人によって違う治療の効果を知るために遺伝子検査がヒントとなると主張しています。
最近になって騒がれてるの?
そういうわけではない。例えばこういう指摘があります
オーダーメイド医療の概説(2)10年前の未来予想図 - aggren0xの日記
このエントリは既に2年前の記事ですが、医療へのIT利活用の進みが遅いという話がさほど古びていません。若干ショックです。
さらに、こちらのエントリも参考になります。
オーダーメイド医療の概説(4)ゲノム時代以前のオーダーメイド医療 - aggren0xの日記
結局、エビデンスが集まっていないのだよね?
当然、そういう批判もあります。医師のなかには、無作為化比較試験が行われていないものは無用である、というスタンスの人もいます。
エビデンスが乏しいなか、一般治療として保険外の治療法となっていることへの批判もあります。
がんワクチンよりもエビデンスレベルの低い免疫細胞療法が臨床試験ではなく、一般治療として、高額な費用を患者に請求し、まかり通っている方が科学的・倫理的にもよっぽど大きな問題と思う。こちらの方をまずメディアは取り上げるべき。 @KamiMasahiro: @teamoncology
— 勝俣範之 (@Katsumata_Nori) 2010, 10月 16
患者さんの体験談は?
ブログや本がありました
Amazon.co.jp: 最先端がん治療 免疫細胞療法にたどり着いて: 藤原 義久: 本
こちらのエントリはなかなかショッキングでした。免疫細胞療法に挑戦されているようです。
記憶の深淵―VS脳腫瘍・脳幹グリオーマ 脳幹グリオーマ、悪性神経膠腫瘍ステージ3 免疫細胞療法(αβt細胞療法)の奏功について報告、「死んでるようには生きたくない」
とりあえずこのへんで。