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リバネス研究日誌(らぼのーと)

エッジが立ってると評判です

「武田の管理部門とR&DはTOEIC730点以上必要」――人事担当者への取材振り返りなど

研究者や大学生の未来 人材
最新号のincu-beで武田の人事に取材しました。
そんなところから採用関連のニュース。
報道によれば、武田薬品工業株式会社では13年度新卒採用から、
採用条件にTOEIC730点以上という基準を設けるそうです。
対象は

新基準は研究開発や管理部門などが対象。国内営業や工場勤務は除く。

(ソース:日経)
とあるので、先般、取材した人事の方の話も、このことと強く関連がありそうです。

incu-be 12 コテコテの大阪の会社が グローバル化に挑む


この記事を書くにあたって、
私は研究職採用を念頭に、理系採用の変化について取材しました。
そのときの取材相手は、武田の総務人事センター湯浅さんです。



取材を通じてわかったことは、武田では強くグローバル化を課題だと認識していることです。

というわけで、取材で聞いたポイントや
製薬企業全般について調べたことをもとに
「なぜ武田が英語重視採用のメッセージを発した」と
報道されたかまとめたいと思います。


ポイント1:セールスはともかく、研究開発に関しては日本に資産がストックされている


製薬企業に限りませんが、海外市場へのシフトは大きな課題のようです。

製薬市場の半分を占めるアメリカ市場を取ること、

そして、大きく伸びる新興国市場を取っていくことが経営課題となっているそうです。

一方、日本国内では薬価改定や、人口減少もあり、市場としてあまり有望ではありません。

しかし、海外でのセールスは日本人が活躍する余地は大きくないでしょう。

英語が母国語の人と勝負して、勝ち抜くのは相当困難だからです。

しかしながら研究開発の成果は世界中どこで出されても等価値です。

化合物Aがどうやって作られるかは、どこの国にいっても一緒です。

これまで主に日本で研究開発をしてきた武田には、

そのストックの多くが日本にあると考えられます。これは他の日系製薬企業も一緒です。

だから外資のように日本の研究所を全部なくしてしまうようなことは

(現状では)考えにくいでしょう。

現に、武田は神奈川県藤沢市に新研究所ができます。

今でも日本の研究開発が重要なことには変わりがありません。

ポイント2:ネットの発達で共同研究の敷居が下がった

インターネットの登場・コミュニケーションツールの充実によって、

共同研究が「向こうにいかなくてもできる」状態になりました。

これは海外と共同研究をすることが必須の研究職にとってはとても重要なことです。

出張しなくていいのですから。(そのかわり、時差とトレードオフと言われています)

結果、日本にいても英語で仕事をすることが当たり前になります。

「日本で働くから英語いらない」ということになりません。

ポイント3:「日本発」の会社としての立ち位置の見直し

incu-beの記事のタイトルに「コテコテ」とつけましたが、湯浅さんが強く主張していたから。
繰り返し、武田薬品工業株式会社が日本の会社であることを強く主張していました。
この時代の日本企業のありかた、として
本社の社員として世界中をリードする」という姿勢が必要だと言っていました。
日本の研究開発は技術面に関して言えば、まだ一日の長があり、
それを元に他の技術を目利きして持ってきて、組み合わせることが使命だといいます。
セールスについては現地のMRがリーダーシップをとるにしても、
技術面に関していえば日本人研究者が活躍する余地はまだまだ残されているということです。

ポイント4:武田の研究所は海外が本拠地

この点については他の日系製薬企業と大きく異なる点です。

武田では研究所の本拠地がシカゴになり、トップは外国人です。

レポートは英語になり、ロジックが通っていることが必須となりました。

これまで日本国内では「◯◯君、キミの気持ちは《わかった》」が

通用していたかもしれませんが、もう2度と《わかった》は通じないでしょう。

ま、これはTOEICの守備範囲を逸脱してますが、

英語で稟議書を書けるようになるのは社内トレーニングでなんとかするしかないでしょう。



まとめ


ざっと振り返りましたが、今この報道(来年度からTOEIC730以上必須)が出たら就活生には

「今年の採用でも英語はアピールしたほうがいいよ」と受け取られると思います。

滑り込みセーフと思ってる内定者にはきっと宿題がでてるのでは。

英語、がんばりましょう!



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