リバネス研究日誌(らぼのーと)

エッジが立ってると評判です

原点からの距離R 熱本読解

昨シーズンの網羅的読解を下敷きに、今年も振り返ってみる。まったくもって個人的な記録だけれども、まずは来年の自分用に書く。

そして見てくれる人のために書く。

Evernoteに書くでなく、こうしてブログに書いておくのは、もしかしたら何か世界と交わることで効果があるかもしれないから。

では材料となる本の目次

もくじ
はじめにーー世界の大原則がビジネスを変える
 
第1章 科学者集団のベンチャー企業リバネス
  1. 「転職率ほぼゼロ」「全プロジェクト黒字」のあやしい企業
  2. 理系の大学生・大学院生15人で立ち上げた科学ベンチャー
  3. すべてのプロジェクトを黒字にする「50%ルール」
  4. 「勉強」でなく「学問」がイノベーションを生む
  5. 仕事とは「事に使える」ではなく「事を仕掛ける」こと
 
リバネス人15か条
 
第2章 「QPMI」 〜イノベーションを起こす魔法のしくみ〜
  1. イノベーションを生むのは「PDCA」ではなく「QPMI」
  2. すべての研究者はQPMIサイクルを回している
  3. 社員のパッションにクエスチョンを与える
 
第3章 アイデアをビジネスに変えるしくみ
  1. 社員は面白いアイデアを考え、経営者はそれをマネタイズする
  2. 「持続可能なしくみ」を考えると必ずお金が必要になる
  3. ビジネスモデルは必ず&(アンド)の発想でつくる
  4. 短期的な利益獲得と同時に長期的な価値の増加をはかる
  5. 社員の問題意識やアイデアは否定せずに頭に浮かべておく
  6. 異分野同士の「架け橋」になることがイノベーションを生むカギになる
 
第4章 イノベーションを生む「組織」のつくりかた
  1. 日本企業に足りないのは長期的なビジョン
  2. モチベーションでなく、パッションをコントロールする
  3. 社長のスケジュールは全社員が自由に埋める
  4. 同時並行にすすめる中でイノベーションの種が生まれる
  5. 新規プロジェクトはお金ではなく「会社の資産になるかどうか」を考える
  6. 市場は、調べずに「つくり出す」
  7. 成果主義」ではなく「プロセス結果主義」にすべき理由
  8. あきらめないこと、考え続けること
  9. 「ビジョナリー・カンパニー」の読み方
  10. 社員教育としての出前実験教室
 
第5章 イノベーションを生む「社内制度」
  1. 小学校の「時間割制」を導入する
  2. 部署の枠を超えたプロジェクトを増やす
  3. 旅行休暇を推奨する
  4. 出社・退社時間を管理しない
  5. 名刺に「やりたいこと」を書いてメンバー(M)を集める
  6. 「中間管理職」という職業の実態をなくす
  7. サラリーマンでなく、ビジネスマンを集める
  8. 「今まで私は何をしてきたか」というテーマで2分間プレゼンさせる
  9. 社員全員の関係が一覧できる「PMTマトリクス」を導入する
  10. リーダーシップ、トレーニング、ルーチンの3つの仕事をつくる

 

 

改めてさらってみると色々気づくことがあるので、振り返りのフレームワークKPTで整理してみる。

Keep 維持すること

大企業クライアントと、パッションを合言葉にできた。

「オトナ」は、やれ市場性だやれ採算計画だと実行を妨げることばかり言って、パッションと行動力を大事にしない。今年はクライアントが「わかってはいるけど、、、」から態度変容して「お前のパッションはどこにある?いいからやってみよう!」という局面を見れて感動した。これを続けたい。なお、クライアント対話中にはかなりの回数、熱本を引用して話しを続けたかいもあったのだろうか。

投資育成研究センターの活動を少しずつカタチにできた

立ち上げこそ、ふわっとしたコンセプトでとりあえず走り出した感もあったが、自分で上程した案件や他の投資案件も増え、実績も追いついてきた。その結果、自分の捉えられる景観が変わってきた。これからも「科学技術の発展に資する投資育成哲学の開発と普及」を見出し、実践する。学会や論文の様子も少しずつつかめてきた。

全社プロジェクトとしてのテックプランター

はじめは少数で始めざるを得なかったテックプランターが、2016年シーズンでは、50名弱の仲間と全世界の研究者・学生と対話し、技術をもとにした事業構想の具現化を手伝う、というプロジェクトに発展した。文化として根ざすレベルまで継続していきたい。

Problem 課題と感じたこと

具体的な結果を求めるフェーズの到来

勢い良く始めることに定評のあるリバネスから、結果を着実に積み上げることも求められるフェーズが来ると感じた。行動や考え方を少しずつスライドさせる。またブレないように注意する。

生産性を高める予算の使い方

より大きな額の予算が使えるようになった分、効果的なお金の使い方やパートナーの組み方を考えられるようにならないといけないと感じている。持論だけれども、金銭感覚というかプロジェクト予算感覚は育てるものだと思う。例えば、100万円以下の予算の感覚、1000万円以下の予算の感覚、1億円の感覚など、個人が手触り感をもって扱える予算には経験に応じて違う。自分は次は数千万〜億円予算へチャレンジする機会があるように捉えている

採用活動にバラエティを持たせる

ここ数年、弊社の採用の取り組みは前向きに維持されている。ビジョナリーカフェをはじめとしたイベント接点、代表面談等の面談プロセス、全社での入社プレゼンなどがある。根本を維持しつつ、例えば倍以上の採用数を叩き出すにはどうしたらいいのか?こういう生産性を高めるための試行錯誤をしてみたい。

Try 挑戦すること、新しく試みること

大企業とベンチャーの連携

受発注や出資の関係から一歩踏み込んで、研究費への共同申請や、稟議を一緒に書くような事例を作れるよう頑張る

ベンチャーとアカデミアを橋渡しして、研究開発をすすめる

フロンティア領域(宇宙、海洋、精神、人体)の開発に挑みたい。正味、わかっていないことを明らかにするうえ、事業化や収益化、もしくは政策立案・提言などをできるよう大きなビジョンと言語化能力を鍛える。

 

2016年総まとめ&2017の抱負

圧倒的結果... Milestone

去年と比べると、実績が貯まったことによる自信がついた。仕掛けたことが進んだ、と手応えを感じる。

不快体験...Uncofortable zone

かといって2017年がコンフォートゾーンか。そんな気も全然しない。

同じことをやるにもスピードを上げる。

また、ガチで「研究」の要素と「交渉」の要素が増えそう。もやっとした状況でも徳を高め、構想し、鋭いRhymeに落とし、人に伝えなくてはならない。ストレスフルな日が続きそう

圧倒的組織力...

仲間の力こそパワー...Exponential Organization...

固定した「イツメン」で頑張れる仕事よりも、どこまでも伸びて境界のない「個のネットワーク」ですすめるプロジェクトがますます増える&増やせるよう感覚をオープンに