リバネス研究日誌(らぼのーと)

エッジが立ってると評判です

リバネスのリーダーの仕事

今日は社内人材育成のコンセプトを全社員で見つめ直すような時間を持った。

 

長くなるけど、感想を書いてみる。

 

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まずリバネスは、「個のネットワーク組織」という、脱ピラミッド、脱中心化した組織形態を取っている。これの基盤がコミュニケーション能力にある。

 

一言、英語でいうならHoracracyに似ているのかもしれない。

官僚型のタテ割り組織とはほど遠い。命令系統は、もし線で表したらぐちゃぐちゃだろう。

 

個人の裁量により、社内外のヒトに働きかけ、共通の目標を掲げて、互いに汗をかくことで物事を進めようとする。

 

出前実験教室やベンチャー発掘、リバネス研究費の公募など、すべて「仕掛ける側」と「相手」のいる仕事であるし、基盤となるのはコミュニケーション能力だ。

 

日々、色んな課題を見つけ、対処していくうちに知識も身につくし、スキルも磨かれる。

 

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今日は、そのコミュニケーション能力をもう一段階掘り下げていった。

 

第一段階はいま「共感的コミュニケーション」と名付けている。

 

科学なんて難しい、技術の価値がわかりにくい、、という冬の世界から、

 

少しでもわかる、もっと知りたい、一緒に手掛けてみたい、、こういう温かみが伴うような

 

温かい共感をうむコミュニケーション。

 

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これに加えて第二段階がある。

 

立場の違いや、お金のあるなしを乗り越えた、

 

共通の目標に突き進める、社内外のチームを推進するマネジメントを

 

今は「交渉的コミュニケーション」と呼んでいる。

 

Editing

交渉的コミュニケーションもいくつかのステップに別れ、

 

個のネットワーク組織においては、さまざまな構成員の強みな良さを、「編集する」。

 

一つのまとまりに見立てたときに、何を残し、どうエッジを効かせるかを考えるということです。

 

Connecting

次いで「つなげる」

 

Connectingという言葉をあてますが、自分や会社、メンバーの経験や考えの蓄積を総動員する姿勢のことです。

 

スティーブ・ジョブズスタンフォード大学スピーチ(2004)で語った"Connecting the dots"

 

このスタンスです。これまで起きたこと、これから起こることはいつか、線で結ばれる。

 

だから無駄な仕事もない。

 

また、つなげる意思を持つことで、無駄にしない!

 

そういう決意とマインドセットがあると、いろんなことに取り組みやすい。また何がチャンスになるかわからない状況でも通用しそう。

 

Negociation

 

最後に「交渉 Negociation」がある。

 

社内外に渡るメンバーと、物事を進めるには

 

決定が宙に浮くことがもっとも

 

だから「決定していく」、「落とし所を決める」のが大事となってくる。

 

 

そこで、相互メリットが考え抜かれて、

 何なら譲歩できて、

頼みたいことは何で、、という論理的整理と

 

人間力を総動員した聞き方伝え方ができることが望ましい。

 

思うに、「背負ってる仲間」「強烈に実現したい意思」「正味相手に提供できる価値」「自信」がないと交渉的コミュニケーションの前提に立てない気がする。

 

なんだかって言えば、

独りよがりなワガママには、交渉テーブルついてもらえない。(背負ってる仲間の欠如)

 

やる気がなければ交渉から避ける(強烈な意思の欠如)

 

価値を産まなければ、交渉じゃない。それはタカリだ。(提供価値の欠如)

 

自信がないと、逃げたくなる。(自信の欠如)

 

だからダメなんだ!という話でなく、身の丈にあう、ありのままの交渉スタイルがあるはずだ。

 

それに「背負ってる仲間」「強烈に実現したい意思」「正味相手に提供できる価値」「自信」のどれも、個のネットワーク組織でサバイブしてれば増えてく。

 

突然だが、 

Zガンダムの終盤のカミーユは、戦死した仲間の霊?的なやつを味方につけて、

シロッコを撃破した。「背負ってる仲間」「強烈に実現したい意思」があった。

もちろんZガンダムの性能をいかし、戦況を左右しまくるから「価値」もあり、最初はウザい糞野郎感があったのが逞しく「自信」を身につける。

 ZZのラストもそんな感じだった。

 

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ていうかZガンダムは全編通じて、仲間を背負って、ティターンズ打倒を目指すカミーユの成長の話だ。

彼はニュータイプとして、敵味方関係なくつながっていた!

あれは「個のネットワーク組織を体現している!」

 

そんなふうに思ってAmazonプライムビデオで視聴 

話が逸れた。

 

今日話し合ったことは、こういうモデルがあるよ、という話で、「こうしたら身につくよ」というのではなかった。

 

リーダーの仕事は、「次のリーダーを輩出すること」だとすると、

 

どういう経験を選びとっていけば身につくのか、

または、

同じ経験をしても身につく人とそうでない人の違いを認識することや、

何かを学べるような環境を作っていくことに腐心するべきなのだ。

 そして、やりたくなった奴が勝手に学ぶのだ。

 

と、個のネットワーク組織について考えていたら電車も乗り過ごしかけるし、

ブログも本当に長くなってしまった。この辺で終わりにしよう。