リバネス研究日誌(らぼのーと)

エッジが立ってると評判です

個別化医療と免疫細胞療法に関する声や懸念とか

いろいろ調べてみた。

 

個別化医療を推進する技術や研究は?

アメリカで先行した例があったりします。

iPS細胞、ES細胞などの万能再生細胞には大きな期待が寄せられています。


ニナ・タンダン: 再生医学でオーダーメイド医療が実現する? | Talk Video | TED.com

 

遺伝子検査によるゲノム情報蓄積とビッグデータとしての活用にも注目です。


遺伝子検査とオーダーメイド医療:ビッグデータ解析の新たな可能性 | 山田肇

 

ただ、オーダーメイド医療や再生医療は「夢」を売るような側面が大きいです。エビデンスが十分にとれた保険適用の選択肢としては不十分なのが現状でしょう。

こういうのもあります


がん免疫療法、年間の最重要研究成果に サイエンス誌 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

 

 

がん免疫療法や再生細胞療法に関して、法規制が変わったらしいけど?

盛り上がっています。


第4のがん治療法、関連法案成立受け活気づく治療支援ビジネス~新薬開発、設備投資… | ビジネスジャーナル

 

 

個別化医療を担う側は信頼されているのか?

人格者が推進している(ように見える)ことはプラスだよなあ。

夢の治療法という側面があるからこそ、情報は玉石混交です。こういう指摘をまとめたブログもありました。

免疫細胞療法を行っている会社のブログがすごかった - NATROMの日記

 

 

個別化医療を受ける側は準備万端か?

 

 

個別化医療には、受けて側に結構な知識が求められるわけで、教育が下支えしないことには利用が促進されないよねえ。

その一方で

 患者さんは「安心感のある医療」を受けたいのかもしれない。オーダーメイド医療の知識が不十分なら「みんなやっている方法」を選択したくなるかもしれない。

医療費削減に役立つのか?

日本の医療費は今、破綻の危機にあります。あたりまえのように享受している質の高い医療が、将来手の届かないものになるかもしれません。ひとりひとりが健康と真剣に向き合うことで未来を変えたい……その思いから「HealthData Lab」が誕生しました

――HealthData Lab ~みんなの“からだデータ”が日本の健康をつくる

 Yahooのこのページはその後「効果的な治療を受けること、病気を予防をすることで医療費は抑えられます」と続けている。人によって違う治療の効果を知るために遺伝子検査がヒントとなると主張しています。

 

最近になって騒がれてるの?

そういうわけではない。例えばこういう指摘があります


オーダーメイド医療の概説(2)10年前の未来予想図 - aggren0xの日記

このエントリは既に2年前の記事ですが、医療へのIT利活用の進みが遅いという話がさほど古びていません。若干ショックです。

 

さらに、こちらのエントリも参考になります。


オーダーメイド医療の概説(4)ゲノム時代以前のオーダーメイド医療 - aggren0xの日記

 

結局、エビデンスが集まっていないのだよね?

当然、そういう批判もあります。医師のなかには、無作為化比較試験が行われていないものは無用である、というスタンスの人もいます。

異端医師の独り言 : ☆ がん免疫細胞療法 効果あるの?

 

エビデンスが乏しいなか、一般治療として保険外の治療法となっていることへの批判もあります。

 

 

患者さんの体験談は?

ブログや本がありました


Amazon.co.jp: 最先端がん治療 免疫細胞療法にたどり着いて: 藤原 義久: 本

 

こちらのエントリはなかなかショッキングでした。免疫細胞療法に挑戦されているようです。 

記憶の深淵―VS脳腫瘍・脳幹グリオーマ 脳幹グリオーマ、悪性神経膠腫瘍ステージ3 免疫細胞療法(αβt細胞療法)の奏功について報告、「死んでるようには生きたくない」

 

 

とりあえずこのへんで。